ニュース
企業、製品、イベント、業界ニュース・プレス
DXで建築用ガラスの工事積算工程を効率化
-日本の建築用ガラス業界の働き方改革を推進-
AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)は、グループ会社であるAGCアメニテック株式会社(以下AGC アメニテック社)の独自の硝子工事積算システム 「R7」 を用いて、サプライチェーン間でガラスの品種や数量情報などのデータをクラウドで連携するトライアルを開始しました。23年上期中に本格的な運用を開始する予定です。サプライチェーン全体でのDXの取り組みにより、建築用ガラス業界の働き方改革を進めていきます。
日本の建築用ガラス業界における工事積算工程では、見積もり依頼・回答をメールやFAX等を通じてやりとりしており、サプライチェーン全体で業務効率化が求められています。これまでAGCは、複雑なガラス工事の見積書作成に特化したAGCアメニテック社のシステムを工事店や卸売店などのお客様に販売していましたが、システムを導入頂いているお客様間のデータ連携は行われていませんでした。このため、従来の工事積算工程では、サプライチェーンの各工程で膨大な入力業務が発生することや、FAX等のアナログデータについては各工程間でデータ連携できない等の課題がありました。
2022年に新たに開発した硝子工事積算システム 「R7」 では、クラウドによるデータ連携が可能となり、工事店と 卸売店の間でガラスの品種や数量情報などのデータをシームレスに連携し、取り込むことができます。これにより、手入力業務の削減、見積もり作業の時間短縮、入力の抜け漏れや間違いの防止等、サプライチェーン全体での業務効率化が可能となります。なお、卸売店および工事店で2022年6月より実施したトライアル運用の結果、卸売店の見積入力業務が月間約20時間削減できました。
最終的には、DXの加速によりガラスメーカー・卸売店・工事店の間でデータを連携し、正確かつタイムリーな情報のやりとりを実施することで、日本の建築ガラス業界のサプライチェーンの効率化と働き方改革の実現を目指しています。
AGCグループは、中期経営計画 AGC plus-2023 において、長期経営戦略「2030 年のありたい姿」の実現を確実にするための戦略の一つとして「DX の加速による競争力の強化」を掲げています。研究開発・製造・営業等あらゆる業務のビッグデータやデジタル技術を活用し、業務の更なる効率化をはかるとともに、お客様・市場を起点としたビジネスプロセス全体の変革を通して、お客様や社会に対する新たな付加価値の提供を目指していきます。
<ご参考>
■硝子工事積算システム「R7」について
当社グループ会社であるAGCアメニテックが開発・販売する業界シェアNo.1の導入実績を誇る硝子工事積算システムで、全国で約800ライセンスのご契約をいただいており、約30年以上にもわたり環境や時代の変化に合わせて、お客様のニーズに応えながら、進化をし続けております。
詳しくは以下をご覧ください。
硝子工事積算システム|製品・サービス|AGCアメニテック株式会社 (agac.co.jp)
◎本件に関するお問い合わせ先:
AGC株式会社 広報・IR部 小川 知香子
担当:藤山
TEL: 03-3218-5603